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オッサンは許せない

 オッサンのストリートライブの日記がいつのまにか、オッサンの身辺雑記になってしまっていることは誠に申し訳ないことと反省しているけれども、どうも最近、オッサンとしては不可解極まるという出来事が多く、それを言わずに済ますのも、魚の小骨がノドに刺さっているみたいで気色が悪いので、この際、ここで吐き出しておこうと思う。
 ただし、これはオッサンの一方的な不平不満であり、一方的な正論の押し付けとなる恐れもあることなので、馬鹿男のたわごとと右から左に聞き流していただいて一向にかまわない。
 さて、それでは話し始めようと思う。
 オッサンは地区別に活動を行っている消防団のボランティアを行っている。つまり団員をしているわけであるが、消防団というからには地域住宅の火災時における安全を守るのだとの意識は、常に頭のどこかに置いているわけで、近くで火災発生となったときは可能な限りかけつける意志をもっている。これは平の一団員をしているにすぎないオッサンでも同じである。
 ところがである。各地域の消防団には分団ごとに詰所があり、消防自動車も必ず配備されているのだが、この消防自動車のガレージ前に、一般の自家用車や、あるいはどこかの店の配達車が駐車されていることが頻繁にある。
 むろん、消防自動車は火災発生時にすぐ出動できなければ大変に困る。そして、それはいつ起こるかわからない。なのに、なのにである。あたりまえのように、平気でガレージのまん中に車を止めているのだ。
 これまで、オッサンが見かけて注意し、移動させた車だけでも数十台になる。
 これは一体なんなのであろうか?
 言うまでもなく、ガレージの扉には黒ペンキで大きく「消防自動車のガレージにつき、この場所へは絶対に車を駐車しないで下さい」と、書かれているのである。それどころか目立つように駐車禁止のマークまでご丁寧に書いてある。
 彼らは字が読めないのだろうか。それとも火災が発生し消防車が使えないという状況の責任がとれるとでもいうのだろうか。オッサン達、消防団員からすると平気なのか?と言わざるを得ない。シンナー中毒か、はたまた最近流行の覚醒剤でもやっているのかと疑いたくなる。
 それから、これはオッサンのごく個人的意見でしかないのだけれども、自転車で車道を走っていると、後から来た自動車が邪魔だと言わんばかりに大きくクラクションを鳴らすことがよくある。
 これが危ないのだ。いつだったかオッサンの前を自転車で走っていたオバサンは、このクラクションの音に驚き、慌ててしまい転びそうになっていたし、車道から人道へと焦って進路変更した、おじさんが通行人にぶつかりそうになったのを見たこともある。
 むろんオッサンはクラクションを鳴らされたくらいで動揺するほど可愛気のある男ではない。
 どれほど大きな音でクラクションを鳴らされようと、堂々と車道を走る。いや、むしろそういうときは意地になってでも車道を走るし、逆に大声で「やかましいっ!」と文句すら言っている。
 なぜなら自転車は降りてこそ歩行者と同じだが、乗って走れば立派な軽車両なのだ。
 基本的には車道を走るように決められているし、自動車のクラクションもやたら鳴らしてはいかんと交通法規には書かれてある。
 だいたい有害ガスを出して走っているくせに、何をいばっていやがるっ!と言いたい。このエコの世の中で自転車は偉いのだ。もうちょっと敬意を払えっ!
 そういえば、この前オッサンにクラクションを鳴らした車が信号で止まったので、その車の脇へわざわざ自転車を乗りつけ、オッサンは瞬きもせず、その運転手をニラミつけてやったことがある。オッサンの怒りの表情に、すぐに目を反らした運転手は、信号の変わったのにも気付いていなかった。
 「ざまあみろ」と思いながら、オッサンはその前を悠々と通りすぎた。